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公開レポート
風景を切り取る広告:アゼルバイジャンのマクドナルドが示す「最小のディテール、最大の効果」
2025年8月1日ふと目を奪われる看板がある。言葉よりも雄弁に、色鮮やかなイメージよりも鮮烈に、私たちに何かを語りかけてくる。今回紹介したいのは、そんな「看板広告」が持つ根源的な力、そしてその細部に宿る...
英国、旅行オンラインサービスが展開する「旅の看板広告」が秀逸な理由
2025年7月28日私たちは日々、無数の情報に囲まれて生きている。特に都市空間においては、視界のあらゆる場所に広告が溢れかえっている。その膨大な情報の波の中で、一体どれだけのメッセージが私たちの心に響き、...
街角のローマ兵とピザ:野立て看板王道デザインの深層
2025年7月18日こんな野立て看板を見つけた。古代ローマの兵士が、誇らしげにピザの箱を携えている。その姿は、まるで失われた秘宝を発見した探検家のように、あるいは、遥か昔から連綿と受け継がれてきた聖なる遺...
野立て看板に心奪われる理由(もしくは、看板の面白さを「発見」するインドの芳香剤のたくみな看板デザインについて)
2025年7月14日クルマの窓から流れていく、見慣れた国道沿いの風景。そこに林立する、おびただしい数の野立て看板。正直に言おう。かつて僕は、それらのほとんどを、風景を汚すノイズだと思っていた。思考の隙間に...
読ませる広告、考えさせる看板、記憶に残るブランド
2025年7月7日なんだ、これは。思わず、そう呟いてしまった。 緑豊かな木々を背景に、静かにたたずむ3枚の黒いパネル。ミニマルアートの展示か、あるいは何かの社会的な声明文か。左のパネルには、モノクロの女性...
Canvaが仕掛けた斬新な野立て看板キャンペーン
2025年7月4日街を歩いていて、ふと目にした広告に「やられた!」と膝を打った経験は、あなたにはあるだろうか。思わず二度見し、スマホを取り出して写真を撮り、誰かに「これ、すごくない?」と送りたくなるよう...
立ち止まる壁──ロンドン地下鉄のOOHから読み解く、現代の“野立て”戦略
2025年6月23日情報が秒速で生まれ、そして忘れ去られていく現代。私たちは、スマートフォンの画面に映し出される無数の広告の奔流の中を、まるで無意識に泳ぐように生きている。クリックひとつで世界中の情報にア...
女王陛下、ごめんなさい。英国王室御用達シリアルが「新しい女王」にひざまずいた日
2025年6月18日ロンドンの街を歩いていると、時折、思わぬ場所で“事件”に遭遇する。それは凶悪犯罪の話ではない。誰かの愉快で巧妙な企みが、野立て看板というかたちをとって、通行人にこっそり語りかけてくる瞬間...
ロンドンの路地裏で出会う、野立て看板の愉快で巧妙な企み
2025年6月16日道に迷ったとき、人はしばしば看板を探す。いや、たとえ道に迷っていなくても、僕はしょっちゅう「何か面白い看板はないか」とキョロキョロしてしまう。野立て看板――それは、どこかの誰かが僕にこっ...
ランドセルの向こうに見える未来を野立て看板で
2025年5月29日「お母さん、これ、ランドセル?」ある晴れた午後、ウィーンの街角を歩いていた親子の会話。幼い子どもが見上げる先には、大きな屋外広告看板。映っているのは、がれきに覆われた街を背に、「段ボー...
低予算だけど記憶に残る秀逸なデザイン ボリビア発の看板
2025年5月23日Yango「Twin Streets」キャンペーンの秀逸な看板デザイン「モジェス通りですか?それとも、モル通りですか?」電話の向こうの声が、わずかに困惑している。ラパスの雑踏を背に、男は携帯を握りしめ...
看板で紡ぐ言葉を超えて届くコカ・コーラの物語
2025年5月20日看板が“話す”ことはあるのか?と聞かれたら、私はこう答える。「うん、時々、確かに話しかけてくる」と。それは大音量で叫ぶわけではない。静かに、けれど確実に。ときに道ばた、ときに街中のビルの...