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コラム 2024/01/23号 「一杯のビールから始まる幸運の物語」Coronaビールの詩的な野立て看板によるキャンペーン
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「一杯のビールから始まる幸運の物語」Coronaビールの詩的な野立て看板によるキャンペーン
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夜の帳がゆっくり降りてくる。
潮の音が静かに響き渡る。
夕暮れ時の海を見ていると、一日の疲れもふっと軽くなります。
そんな絵に描いたような風景に最も似合うのが、一本のコロナビール。
軽やかな喉越し、そして鮮烈な酸味が、心地よい風と共に、日々の喧騒を忘れさせてくれる気がします……。
ところで、いつからか、海辺に沈む夕日を眺めながらコロナビールを飲むと、幸運が舞い降りるという都市伝説が。
誰が、いつからそんな話を始めたのか、まったく不明。
そもそも都市伝説なんてそんなもの。
でも、小さな噂話として「伝説」が広がりました。
このロマンチックな伝説に着目したのが、なんとコロナビール社自身でした。
彼らは“Sunset O’Clock(夕暮れ時)”と名付けられたキャンペーンを巧みに展開し、ビールの壜に刻印された「時刻」を使い、日没の瞬間に合わせる遊び心のあるチャレンジを提案したのです。
元々コロナビールの壜には、製造された時刻が4桁の数字で刻印されているのです。
この刻印された時刻を「サンセット時間」に重ねてみました。
例えば、壜に「1850」と打刻されているならば、夕日が海に沈む18時50分に乾杯すれば、それが幸運の合図。
この数字が日没時刻と合致すれば、当選という仕組み。
想像してみてください。
自分の手にしたビールが、ただの飲み物ではなく、宝くじのようになる瞬間を。
テキーラのようなスリル、スパークリングワインのような華やかさをビールで感じるなど、前代未聞の体験です。
しかも、ここで話は更に面白くなります。その時刻を合わせた応募者には豪華な旅行券が授与されるのです。
まさにサンセットに飲むコロナビールは幸運を呼び込む、というわけ。
キャンペーンの告知は、南米コロンビアの首都ダコタ市内に設置された複数の野立て看板で行われ、そのどれもが単なるキャンペーン告知ではなく、コロナビールの商品価値を伝えるスタイリッシュな看板広告となっていました。
こうして一杯のコロナビールは、ただ喉を潤すためだけのものではなくなりました。
サンセットという日常を、本当の伝説に変えたこのキャンペーン。
これはただのキャンペーンではなく、日常にマジックを吹き込み、瞬間を永遠に変える詩的な試みかもしれません。
都市伝説から生まれた噂が、コロナビールの手によってキャンペーンとなる。
低予算でありながらその効果は計り知れないものでした。
そして、今日もどこかの海辺で、夕日が沈むその瞬間、誰かがコロナビールを手にし、幸運への願いを込めて乾杯しているのかもしれません。
コロナビールを通じて、毎日がもっと特別なものになる。
それこそが、このキャンペーンの真髄のような気がします。